反撃集会、無事終わりました。来てくださったみなさま、ありがとうございます!!

「働き人のいいぶん」より。
http://hatarakibito.at.webry.info/201105/article_4.html

4人の仲間を返せ!釜の住民票、選挙権を返せ!
釜ヶ崎大弾圧反撃集会大成功


 5月20日、「4・5釜ヶ崎大弾圧反撃集会」が開催された。司会の大任に緊張し舞台に上がると、300席の会場をほぼ埋める参加者から熱い視線が集まった。伝わる熱気に集会勝利を確信した。「ただいまより、釜ヶ崎大弾圧反撃集会を開催します」。沸き起こる大拍手で集会は始まった。

 冒頭、関生労組の西山さんから、つい先日5/11の13名不当逮捕という関生労組に対する弾圧の緊急アピールをいただいた。関生労組といえば今回釜ヶ崎大弾圧が起こるや否や、府警本部に街宣車を繰り出し抗議行動をおこなってくれた。われわれも街宣車(なめ憲リヤカー)で西成署への抗議行動はおこなったが府警本部までは行けなかった。熱い連帯の行動に感動と感謝の気持ちでいっぱいだ。釜に対する弾圧も関生に対する弾圧も一連の大弾圧の一環であり、暴力以外に打つ手を失った権力のあがきでありあせりだ。関生の13名の拘留理由開示公判に4・5釜ヶ崎大弾圧救援会から多くの仲間が駆けつけてくれたことに謝意が述べられ、「今後とも共に闘おう!」のアピールを拍手をもって確認した。

 次に、NDSにより「釜の住民票を返せ!・釜ヶ崎大弾圧反撃バージョン」が上映された。釜のおっちゃんらの「住民票を返せ!選挙権を返せ!」のド迫力映像に圧倒されながらも「住民票闘争がよくわかった。」「選挙権を奪うとは言語道断!」の声が聞かれた。

この後、野村さんの解放アピールでは、看守からの<嫌がらせ>の実態報告に怒りのため息がもれ、「みなさんのおかげで釈放されました。ありがとうございます。」の言葉に温かい拍手がおこった。

 続いて、不当拘留・起訴をされた4人の獄中アピールがあった。まず、南(南美穂子)さんから、「投票管理者が公務員に選挙人の選別を代行させたことは違法。公務員の方こそ選挙妨害。」「釜ヶ崎労働者に対する棄民政策を暴露し、釜の労働者の基本的人権を守る闘いを潰すことはできない。」「釜をなめるな!住民票闘争は続く!」とのアピールを行動する会働き人の田島さんが朗読した。

 大谷牧師(大谷隆夫さん)からは、「4・16集会の盛会は、弾圧の不当性に多くの人が気付いていることの証であり、選挙権を取り戻し、人としての尊厳と誇りをもって生きていける世の中をつくりましょう。」「戦中の治安維持法を彷彿させる弾圧ですが、未来は闘う私たちのもの。おおらかに闘い抜きましょう。」のアピールを日本キリスト教団大阪教区の岡山さんが朗読した。

 また、エキン(阪口浩一)さんからは独創的な5つの闘争方針が具体的に示され、「今回の原発事故を契機に、本当の“反撃”を開始しましょう。」のアピールを人民新聞の一之瀬さんが朗読した。

 最後に、レオ君(佐藤零郎さん)から長居公園強制排除の原体験から住民票闘争を俯瞰するドキュメンタリー映画監督らしい視点のアピールがあった。西成署の取調室の暴行の痕跡描写はリアルだ。「反撃集会に参加された皆さん応援いただいてありがとうございます。」とNDS中村さんが朗読した。

 ここで、会場カンパの呼びかけがあり、\119,947−の支援が寄せられた。

 この後、遠藤弁護士から「住民票闘争は日本の公民権運動です」「キング牧師はデモで逮捕されながら黒人の選挙権を勝ち取った」「釜ヶ崎労働者は当時の米国の黒人同様に差別的境遇におかれています」といった講演があった。遠藤先生が南さんの弁護に情熱を傾けられる真意に根差す講演だと感じられた。

 続いて統一弁護団の弘川弁護士から「ミャンマーの難民救済の活動をしているが、今回の弾圧は軍事政権を彷彿とさせ、あり得ない暴挙だ。」のアピールがあった。鈴木弁護士からエキンさんの拘留理由開示公判が<5/24・10:30・604号法廷>で行われる旨連絡があり、「裁判所に期待はできないが裁判官の心証に訴える道はあり得る」のアピールがあった。

 ここで、急きょ駆けつけてくださった戸田ひさよし門真市議から力強い連帯アピールをいただいた。

 そして、各団体アピールの先頭をきって日本キリスト教団大阪教区横山先生よりアピールにかえ歌「ともだち」の参加者全員の合唱が行われた。釜ヶ崎地域合同労組の稲垣さんは25回もパクられた経験を披露され共に闘おうのアピールがあった。先日の釜ヶ崎メーデーでは4・5大弾圧糾弾を全面アピールさせていただいた全港湾西成分会の泊委員長の連帯のあいさつと続いた。釜ヶ崎キリスト教協友会で大谷牧師とともに共同代表を務める吉岡基さんから「4人は共謀したということですが、4人とも個性が強く共謀なんかできるはずがないですよ」の発言に会場は爆笑の渦に。「弾圧は立場のちがいを超え団結してはね返しましょう!」に大きな拍手が起こった。パナソニックの不当解雇と闘う吉岡さんからは、南さんらがパナデモ応援に来てくれたエピソードを披露しながらの連帯アピールをいただいた。仲間ユニオン学校教職員組合の松田先生、いこいの家の米加田さんの涙のアピール、野宿者ネットワークの生田さん、自由労働者連合の松原さん、釜ヶ崎トロールの会の金羽木さん、NDSの金さんからアピールがあった。

 最後に、日本人民委員会の印旛さんより「4名の釈放を求める署名」運動の提起が行われた。6/15の締め切りに向け署名運動に注力することとなった。

 「4人の仲間を返せ!釜の住民票、選挙権を返せ!」「団結がんばろう!」を参加者全員で三唱。高揚感と達成感溢れる中、勝利の閉会となった。

(報告 日本人民委員会 伊関 要)